暗示でこどもの人生が変わる
子に対するイメージが、その子に対する暗示になる
いよいよ三月で一年を締めくくり、そして四月からまた新たな年度の幕開けです。この節目に、目には見えない不思議な現象が子どもたちに起こります。脳の中で起こることなので、周囲には理解できない出来事として映るようです。
特に、新一年生になった生徒たちには顕著に起こります。それは小学校一年生、中学一年生、そして高校一年生の皆さんです。昨年度の三月まで一緒に過ごしていた友人が、突然四月から別人に変身してしまう現象です。言葉遣いや性格がこの短期間で大きく変わることはありませんが、学力をこのひと月で大きく伸ばす事は可能です。
人の行動は暗示によって変えることが出来る、という事はよく知られている事実です。しかし、ただ闇雲に言葉を唱えても、その効果は期待できません。最も暗示が効果的に発揮される時期を狙います。新たな学年に切り替わる三月から四月にかけて、これから新一年生になる生徒たちに、より良い暗示を与えることで、その通りに多くの生徒たちが四月から別人に変身していく過程を私たちは何度も見てきました。
成績が学年トップになり、それをその後も維持し続けます。一度トップの体験を味わうと、そこに居続けたいという欲求が起こります。更には、周囲がその生徒を「出来る生徒」として評価してくれるので、周囲の人々の言葉や態度が、「私は出来る生徒である」というイメージを更に高めてくれるので、その暗示はその生徒の中で益々強化されていきます。
しかし、乳児・幼児にとって、効果的な暗示の時期などというものはありません。彼らにとっては、毎日が暗示にかかり易い状態です。お父さん、お母さんの振る舞いがすべて暗示として子どもたちの行動に大きく影響していきます。ご両親はそのことを知ってお子様と接していくことを心掛けましょう。
代表 喜納 康光