「脳の質は体験(刺激)の量と質に比例する」~ 質の良い刺激は親の意識次第 ~
学校や塾での学びも大切ですが、実体験を通しての学びは驚きや感動を伴います。頭だけでなく身体全体で味わえる特別な経験なのでとても貴重だと言えます。
日頃、教室やご家庭ではフラッシュカードなどで様々な学びを得ています。それらは映像として脳に蓄積されていますが、それに実体験が伴う事で、新たな脳内回路が構築されて、脳の働きがより高度に成長していきます。
私達人間を人間たらしめている大脳新皮質の脳細胞はおよそ140億個です。人間は、皆ほぼ平等にその数の脳細胞を持っていますが、知能指数はそれぞれ異なっています。刺激を受けた脳細胞は、そこから樹状突起という枝を伸ばしていき、隣の細胞から伸びてきた樹状突起とつながります。その接点をシナプスといいます。そのシナプスの数が多ければ多い程、情報の流れがスムーズになり、質の良い脳に育つと言われています。
そして、胎児期から3歳までが最も著しく樹状突起が生え伸びていく時期で、その次が4歳~6歳、次が12歳までだと言われています。
脳細胞の数は皆同じでも、得た刺激の数は異なるはずです。親や周囲がその時期の子どもたちにどの様に関わったかが大切なのです。
ヒカリッ子新聞 183号より