親の心の在り方が子どもに乗り移る
言葉の数より、その使い方
梅雨も明け、本格的な夏到来ですね。
7月は夏休みもあり、ご家族で楽しい企画の立案などワクワクがいっぱいの月。
有意義な人生を創造していって欲しいと願います。
私の恥ずかしい夏休みの経験ですが、楽しいはずの家族旅行がちょっとした事で口論となり、
旅先で家族みんなが不快な気持ちになった事がありました。
その原因は相手を気遣うことが出来なかった私の言葉の使い方でした。
言葉は周囲の人を幸せにする事もできるし、その反対の事もできます。
言葉を発するその人の心の広さや思い遣りの深さが、周囲の人々を幸せに導く原因の一つだとすると、
自分自身の内面を鍛えることも、幸せな家庭を築く方法であるように思います。
私達人間は、言葉を使って周囲の人々と意思の疎通を図っており、
言葉こそが人間を人間たらしめている道具の一つといえます。
そして様々な経験をして成長して行くと、言葉を通して自分の経験を他者と分かち合うことができます。
自分が見たこと、聞いたこと、考えたことを、他者に言葉で伝える事も、人間のみがなし得る技です。
そうした経験と知識の交換によって、自分だけの限られた体験では得られない情報を手にして各々が成長して行きます。
そうして互いが互いを必要とし、他者に自発的に手を差し伸べ、お互いが助け合うように人間は進化してきました。
もちろん幼児期には言葉の量を大切に考えますが、その使い方に於いては親の考え方が乗り移ります。
それは習慣となり、人生の様々な場面で現象化します。
子育てで忘れてならないのは、親自身の心の成長です。
「人は言葉で出来ている」という先人の教えを深く考えてみたいと思います。
代表 喜納 康光
(7月1日 会員向け月刊新聞「ヒカリっ子」第173号より一部抜粋)