子育ての基本は、親自らが心を鍛えること
良い言葉が「心の力」を育む
「人間に一番大切なのは心の力。」
多くの先人達が異口同音に語るメッセージです。
そして、「心を養ってくれるのが言葉。」
「いい言葉を聞き、使うほど、心が豊かになり、心の力が強くなる。」
と教えています。
三十三年間会社経営をしてきた中で、多くの様々な経営者の皆さんと関わり
「心をどういう言葉で満たし、潤しているか。それがその人の人格を決定し、人生を決定するものである。」
ということが、月日を追う毎により鮮明に理解できるようになりました。
成功する人は、成功するような思考をします。
その思考は当然「言葉」で行われており、そして思考は行動となり、ついには結果となるのです。
吉田松陰は、
「夢なきものに理想なし。理想なきものに計画なし。計画なきものに実行なし。実行なきものに成功なし。故に、夢なきものに成功なし。」
と残しています。
夢は、「言葉」によって描かれていきます。
成功する人たちの中には、数多くの「成功に導く言葉」が収められているはずです。
それを育んだのは、その親であり環境であることは容易に想像できます。
親は、口から発される言葉だけで子育てをしているわけではありません。
心の中の言葉は表情や仕草となって表現されるので、
幼い子どもたちは、親から発される声以外の波動からも多くの影響を受けるものです。
冒頭で申し上げた「心の力」が表れるのです。
どこかで学んできた受け売りの薄っぺらな言葉だけで
子育てをしているつもりになることは避けたいものです。
読み書きそろばんも大切ですが、
親自らが学び、言葉を通して己の心を鍛えていくことこそが、
子育ての一番の基本であるように思います。